行政機関の皆様へ

  例年行なわれる次世代ものづくりを担う青年技能者が「技」の日本一を競い合う「技能五輪全国大会(主催;厚生労働省、中央職業能力開発協会)が、2015(平成25)年は、千葉県の幕張メッセを主会場とした13会場で、全41職種の競技に1183人の選手が各都道府県から参加して、12月4日(金)から開催され、7日(月)閉幕しましたが、各報道機関がどれだけこの事を取り上げ、記事として国民に報道されたかと言えば、全くゼロに近い状況です。

 また、一昨年より各都道府県の職業能力開発協会が、厚生労働省から委託を受け、ものづくりマイスター制度を設け、当該マイスターが、技能競技大会の課題等を活用しながら、広く若年技能者への実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行なっている。また、技能士のスキルアップを図るとともに、技能士を活用し意識啓発事業等を行うことにより、地域関係者の創意工夫による技能尊重気運の醸成を図ろうとしている。そして、この事業を効果的に進めるため、地方公共団体、経済団体等地域関係者による連携会議を設置し、推進計画を策定の上、地域関係者が連携・協力の下に事業展開を図ることを目的として行なわれているが、この事業も、一般国民には全く知らされておらず、マスコミの報道もゼロに近い状況です。

 わたくしは、企業内ものづくり人材育成35年、その後もこの道一筋に活動を継続し、もう45年が過ぎましたが、以上の事例のように、ものづくり立国日本といいながら、技能の世界には、今も日が当らない現状を、嘆いている一人です。世界一の工業製品をつくるものづくり立国を目指し、人的資源とも言われる創造性豊かなものづくり人材の育成に取り組んでいながら、国民に知らされる情報が少ないのは、残念でならないのです。この状況を懸念し、少しでも多くの情報を多くの皆さまに提供できるような事業を当財団において企画し提案申し上げ、そして技能者の処遇・活用、社会的評価の向上を真剣に考え、進んで若者が技能者の道を目指す環境の実現のため、微力ながら行政を下から支える一助になればと考えています。

  関係各位のご支援をよろしくお願い申し上げます。(平成27年12月吉日)

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