教育機関の皆様へ

 技能伝承には、「縦の伝承と横の伝承」があります。縦の伝承は、いわゆる熟練度を高める方向、横の伝承はNCとかITとか言われる数値化して楽で便利になる方向です。この両方のバランスが大切であり、しかもどちらの方向も生成発展しているのです。楽で便利なものに比べて、熟練度を高めることには、時間がかかるので継続が何より大切です。そして、忘れてはならないのは、その楽で便利なものが、熟練度の高い技能者によって創られてきており、しかも、楽で便利なものから次の楽で便利なものを創ることはできないということです。
  教育という眼で見れば、根(基礎基本)がしっかりしていれば木(人)は必ず日の当たる方向(新しい分野)へ伸びる(挑戦して克服する)のです。その根にどんな肥料(指導助言等)を与えるかが大切です。肥料の与え方によっては、枯らしてしまうことにもなりかねません。教科書を教えるのではありません。教科書で教えるのです。時々刻々世の中は変化、発展しています。教員は常に自ら学習することを怠らず生きた教育教材(資料)で教えることです。教育の成果は、教員がどれだけ学習、啓発しているかにかかっているといっても過言ではありません。
  私たちの財団では、そんな意欲のある教員の皆さんのご支援にわずかながらでも取り組みたいと思っています。皆さんのご意見や熱いメッセージを期待しています。                              

 (平成27年12月吉日)


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